昭和史が面白い (文春文庫)



昭和史が面白い (文春文庫)
昭和史が面白い (文春文庫)

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貴重な証言集ではある。しかし、

 28の「事件」と書かれているが、28の出来事(「東京オリンピック」は事件じゃないでしょう?)に関与した人々の生の声を集めたものである。
 それはともかく昭和という時代の中のエピソードに直接関与して来た人々の「証言」の記録は貴重である。
 残念ながら、昭和初期の記録については証言者がすでに高齢や死亡していて集められなかったようであるが、対象がまずは証言者ありきであるためか、収集された証言の対象の選別に一貫性がないのが残念である。ま、それは、致し方のなかったことであろうけれども。
 興味ある題材を探して、そこに集中した手読むという方法がいいかもしれない。
貴重な証言録

著者が、主な昭和のトピックを、同時代を生きた人々、それもなるべく当事者に近い立場の方2名を交えて鼎談するという本。昭和が遠ざかるにつれてますます史料価値は高まり、貴重な証言録となりつつあるのではないだろうか。

その中でも私が印象的であったのは、二・二六事件の反乱軍に関わった方を交えたものと、終戦時に阿南陸相の自刃に立ち会った方のを交えたもの。その事件に直面した当事者なのだから、(もちろん、真実性を考証する作業は必要だが、)事件を知っての第三者の感想とか批評といったものとは別次元だと感じた。なんというか本当に生々しい証言。
ことに後者のほうでは、阿南陸相の最後に立ち会った岩田正孝氏は、「本土決戦はやるべきだった」とおっしゃる。それに対し「特攻機基地知覧」やインパール関連作品で有名な高木俊朗氏は、「受け入れられない」などといった応酬がある。

日本という国が一度壊滅して復活した昭和という時代。いろんな事象や事件に対し、様々な意見や主張はあるだろうが、自分なりの昭和史とか昭和観といったものを形成するための一助となりえる本だと思う。
昭和史についての対談集

 昭和史についての対談集。二・二六事件、日米開戦、戦争終結、山本五十六論等を、実際に立ち会った人やその遺族、専門家と著者が対談していく形式。

 従来の定説・イメージを覆すような証言もあり、なかなか楽しめる。昭和の事件の「生き証人」との対談集という性格上、本書のようなものは今後の出版は難しいだろう。そういった意味でもお薦めできる本である。 



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